YouTubeチャンネルの登録者数や動画の再生回数を伸ばしたい
動画制作をし、YouTube運営をしている方なら、誰でも登録者数や再生回数を伸ばしたいと思うでしょう。
総再生回数700万のチャンネルを運営している、筆者の経験に基づいた、登録者数や再生回数を伸ばすコツ、動画アップロード時の設定方法、動画やサムネの作り方について、詳しく説明していきます。
実は、少し何かを気をつけたり、ひと手間を加えるだけで、いつもより多くのユーザーが動画を観てくれる例がたくさんあります。
正しくない内容もあるかもしれませんし、チャンネル自体も弱小ではありますが、数年間に渡る自分の経験を凝縮して、精一杯お伝えするつもりですので、是非ご覧下さい。
比較的多い流入が、ブラウジング機能
視聴者は、どのような経路で動画にたどり着くのでしょうか。
それは様々ありますが、代表的なものだと、ブラウジング機能、YouTube検索、関連動画、外部、チャンネルページとなります。
ブラウジング機能とは、トップページやホーム画面、登録チャンネルフィードなどからの流入となり、これはYouTubeアプリを開いた際、最初に出てくるホーム画面(YouTubeのおすすめ)だと捉えてほぼほぼ大丈夫です。
関連動画は、動画再生中に関連として表示されるもの、外部はTwitterなどのSNSや外部サイトからの流入となります。
様々な流入経路があることが分かりましたが、その中で最も注目したいのは、ホーム画面などに表示される「YouTubeのおすすめ」です。なぜなら、視聴者の割合が圧倒的に多いからです。
全ての動画が当てはまるわけではありませんが、伸びた動画はだいたいこの割合が大きいです。
上の画像の例だと、YouTubeのおすすめからの流入が8割以上を占めています。
どうすればおすすめに多く表示されるか
では、どうすればおすすめに多く表示されるのでしょうか。この答えの鍵となるのが、「視聴者維持率」です。
YouTube運営側は全ての動画を閲覧・確認して、「これは良い動画だ。おすすめに表示しよう。」と判断していると思いますか。
YouTubeには、毎分400時間以上の動画がアップロードされているとも言われています。それらを全てチェックして評価していたら、いくら時間や寿命があっても足りません。
そのような中で動画の評価の指標として使われているのが、「視聴者維持率」となります。これはつまり、サムネイルやタイトルをクリックして再生を始めてから、どこまで再生を続けるかの割合となります。1分の動画で、30秒で動画を閉じてしまったら、維持率は50%となります。逆に最後まで再生を続けたら、100%となります。
動画が面白ければ最後の方まで再生されるだろう。つまらなければ、すぐに再生を止めるだろう。ということで、動画の評価に視聴者維持率が使われているというわけです。
視聴者維持率の高い動画は、おすすめに表示される頻度が高くなりますし、検索結果でも上位に表示されます。
視聴者維持率を高めるコツ
視聴者維持率を高めるには、動画の構成に気をつける必要があります。
例えば、「YouTubeのおすすめに多く表示される方法とは」というタイトルの動画があったとしましょう。
これを気になったユーザーが居て、動画を再生し始めた時、冒頭で、「それは、視聴者維持率を高めることが一番重要です。」と結論を言われてしまったら、すぐに再生を止めてしまう可能性が高まります。
そうではなくて、一番視聴者が気になる情報、知りたい情報、観ようと思っていたシーンなどを最後の方に持ってくることで、視聴者維持率を高めることが出来ます。
また、同じような展開がだらだらと続く動画も、すぐに飽きられます。
ガチャの動画があったとして、同じような展開が5分も10分も続くものがあったら、高い確率で飽きられてしまいます。そのような部分は一部早送りしたり、文字や面白い実況を入れるなど展開を工夫をすると、視聴者は長い時間観てくれるでしょう。
大事なのは最初の15秒
動画を視聴し続けようか判断する基準で、重要なのは最初の15秒とも言われています。
つまり、最初の15秒は手間がかかってでも、力を入れないといけないのです。この15秒で、視聴者の気持ちをキャッチし、この後も視聴したいと思える動画編集をする必要があります。
例えば10分の動画全体の見どころを小刻みにカットして、最初の10秒に持ってくるであるとか、最初の15秒をとびきり面白くて興味深いもの、また格好良くするなど、工夫はたくさんあります。
チャンネル全体のブランド力を高めるために、共通のオープニングを入れている動画もありますが、オープニングが長すぎるのもNGです。オープニングの時点で視聴を辞めてしまい、本題のところまで再生しない可能性もあるので、個人的にはせめて最初の5秒〜10秒が限界だと思っています。
再生しようと思ってクリックする要因はたったの3つ
YouTubeのアプリやサイトではたくさんの動画が並んでいます。その中で、再生する動画を選ぶわけですが、視聴者が再生しようと思ってクリックする要素・要因はたったの3つです。
それは、タイトル、サムネイル、動画の長さです。
実はこれらはそれぞれ大変重要な要素で、言ってしまえば、動画の中身以上に大事なケースもあります。
厳密には再生回数やアップロード日の情報もありますが、タイトル、サムネイル、動画の長さは、再生するきっかけとして重要な位置づけです。
例えば上の例だと「最強車種 2020完全版」という文字のサムネと、「ドリスピ 最新! 新定義! 人気(最強)車種ランキング 2020…」というタイトルと、5:55分の動画の長さという情報があります。
これらの情報を元に観てみようか、やめようか判断するわけです。
サムネの文字と動画のタイトルは、別のものを設定する方が効率が良い
これらの情報スペースは、比較的狭く、限られています。
もし、サムネの文字と動画のタイトルを、全く一緒にしていては、重複していて、限られたスペースを無駄に使っていることになります。
限られた情報スペースを有効に使うことが出来るので、サムネの文字とタイトルは別にする方が良いです。
そのため、サムネやその文字は、タイトルとは違う、クリックしたくなるような内容であったりとか、興味を引くビジュアルがおすすめです。
動画のタイトルは、サムネの場合と同じ部分もありますが、文字情報となるので、その動画が示していることを明示したり、検索に引っかかるワードを入れるのがおすすめです。
動画のタイトルは全文見れない
一覧の画面で、動画のタイトルが長い場合は全て表示されません。
そのため、タイトルの最初の方に興味を引くテキストを設定する方が効果的です。
例えば、
「ドリスピ 一挙公開! タイムアタック(TA)のセッティングとニトロポイント TA-1,TA-2,TA-3,EX-1,EX-2」
というタイトルの動画がありますが、これが
「TA-1,TA-2,TA-3,EX-1,EX-2 タイムアタック(TA)のセッティングとニトロポイント 一挙公開! ドリスピ 」
となっていては、一覧では「TA-1,TA-2,TA-3,EX-1,EX-2」の辺りまでしか表示されないので、興味を惹きやすいタイトル構成ではないと言えるでしょう。加えて一覧表示では、何の動画かも分かりづらいです。
動画が無駄に、極端に長いものも控える
視聴者の時間も限られています。いくら観たい動画でも、その長さが30分も1時間もあるようであれば、観るのを躊躇してしまいます。
もちろん長いのが全てNGではなく、中には長くても伸びている動画はたくさんあります。
しかし、ある程度短く、内容が凝縮している方が短時間で見終わる上に、満足度も高くなるので、無駄に長い動画は控えましょう。
先に述べた視聴者維持率も、1時間クラスの動画となると、格段に下がります。
タグと概要欄は必ず設定しよう
タイトル、概要欄、タグなどのテキスト情報は、メタ情報とも言われ、YouTubeがどういった動画か判断するために使われる、大切な要素となります。
例えばドローンの動画があったとします。その動画の内容は確かにドローンであったとしても、メタ情報にドローンというテキストがなければ、YouTubeはその動画をドローン動画だと検知出来ません。よって、「ドローン」と検索しても、結果にはほとんど表示されないでしょう。
概要欄はひと工夫を
重要な順に、タイトル、概要欄、タグとなります。タイトルは割愛しますが、概要欄には、動画の内容がよく分かる文章や、検索に引っかかりやすいワードを入れましょう。
ドリスピでオーダー(ガチャ)の時に演出として出る車両の総まとめ動画です。青トレーラー、赤トレーラー、黒トレーラーなどなどありますが、それらを全てまとめてみました。
例えば、上記の概要欄があります。最低限ではありますが、何の動画で何を扱っているかが明記されています。加えて、検索されやすい、「ガチャ」「赤トレーラー」などのワードも入っています。
タグの設定も効果的
タイトルや概要欄に入り切らない情報、また、入れるまでも無いワードなどは、タグに入れましょう。
タグとは、コンテンツを検索でヒットしやすくするために動画に追加できる説明的なキーワードです。動画の検索時には、動画のタイトル、サムネイル、説明などのメタデータのほうがタグよりも重要な役割を果たします。こうした主要な情報は、視聴者が動画を見るかどうかを決めるときの判断材料になります。
https://support.google.com/youtube/answer/146402?hl=ja
公式の説明にもこのようにあります。影響はわずかでも、設定しておいて損は無いです。
例えば、このようにタグを設定します。検索に引っかかりやすいワードを入れるのがコツです。
Twitterで宣伝する場合のヒント
動画を見つけに来る際のトラフィックに、外部というものがあります。これはTwitterなどのSNSのことで、外部サイトを意味しています。
割合的にはわずかとなるかもしれませんが、まだチャンネルが周知されていなかったり、規模が小さかったりすると、SNSなどでの宣伝が効果的になります。
自分がTwitterでツイートした中で、実際に動画を観てくれる人が多かった場合と少なかった場合の例を示します。
観てくれる人が少なかった場合
ドリスピ D1のR35、GReddy 35RX Spec-Dを手に入れた! https://t.co/Kvl4jz4j71 @YouTubeより
動画アップしました(大嘘)
懐かしいので…😌#ドリスピ— うぃーく [weak] (@weak_s_days) October 8, 2020
こちらは流入が少なかったケースです。YouTubeの共有ボタンからシェアをし、少しコメントを足しただけです。URLとテキストだけのツイートだと、タイムライン一覧にはカードすら表示されなく、カードはツイートを選択しないと表示されなかったりもします。
そのため、スルーをされるケースが多いです。
観てくれる人が多かった場合
ドリスピ 一挙公開! タイムアタック(TA)のセッティングとニトロポイント TA-1,TA-2,TA-3,EX-1,EX-2
いわゆる「正解」のニトロポイントやセッティングでは無いと思いますが、参考にして頂けたら幸いです。 pic.twitter.com/g1tcpbm6mV
— うぃーく [weak] (@weak_s_days) February 21, 2021
こちらは流入が多かったケースです。
リンクをクリックしてくれたユーザーは342にのぼりました。
サムネの画像を入れ、URLは押しやすいように【】で囲んだりするのがおすすめです。
最後に
YouTubeでの、再生回数やチャンネル登録を伸ばす秘訣やコツをお伝えしました。
こちらで紹介した方法を試しても、すぐに劇的な変化が現れる訳では無いと思います。しかし、積み重ねてやることで、徐々に効果は出てくると思います。
次回は、収益化に関する内容を書けたらと思っています。
ここまで読んで下さりありがとうございました。